夏休みが明けて10日ほど。保育室前には、休み中に取り組んだ作品・お約束表が掲示されています。取り組みにご協力いただき、ありがとうございました。張りぼての作品や木製のロボット型小物入れ、朝顔の成長記録など、子どもの興味関心に合わせ、時間と手間をかけた作品が多くあり、充実した時間を過ごしていたことが伺われました。また、お約束表には、「お片づけをする」「脱いだ服をたたむ」「お手伝いをする」「苦手(嫌い)な物も一口頑張る」など、親子の会話や子どもたちが取り組んでいる姿が目に浮かぶようでした。お約束表を見ていて二つのことが頭に浮かびました。一つは、TV番組で、第三者が掃除・片づけをする、いわゆる汚(・)部屋(・・)(大げさにしているのかもしれませんが)の映像。二つ目は、「苦手(嫌い)な物も一口頑張る」の、“物を事”に、“一口を一回”にすると「苦手(嫌い)な事も一回頑張る」とも言い換えられると思いました。この夏、子どもたちが取り組んできたことは、大人になっても変わらず日々の生活に必要なことで、やってみようという心の強さが前に進むこと(成長)につながるということ。幼児期からの習慣・躾というものは大切なことだということです。園でのプライベートエリアとなるお道具棚や靴箱、共有物として使う玩具・遊具などの片付けの場面でも丁寧に関わっていきたいと思います。どの子の作品・お約束表も、今だけの一時的な経験・体験で終わるものはなく、まさにこれからにつながる取り組みでしたね。一日一日の積み重ねが明日につながっていく今を大事に過ごしていきましょう。
園長 中村享子